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(1)
県教育委員会によると、過去10年に、いじめを行い、または加担して、何らかの注意、指導、懲戒、刑事告発、損害賠償請求を受けた教師は県内に一人もおらず、教師自身の過去のいじめの体験、虐待などのトラウマについては、全く把握していない。また、過去10年何らかの懲戒を受けた児童・生徒の数もまったくのゼロである。
先ごろ県教育委員会は、いじめに加担した教師を懲戒免職にするなどの処分強化を打ち出しているが、そもそもが「10年ゼロ」である。これで事態を正しく把握し問題なく対処していると考えるのか。そうならば処分強化も不要のはずである。教師自身のいじめや加担行為、原因の調査を早急に実施するのか、伺いたい。こちらも「10年ゼロ」であるが、いじめを行った児童生徒に出席停止など毅然とした措置をとるか、伺いたい。
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教育長答弁
教育関係について、お答えいたします。
「いじめ問題」についてお尋ねがございました。はじめに、教員によるいじめへの加担行為のお話がございましたが、そうした行為は、教師にとってあるまじきことであると考えておりまして、10月25日付けの「いじめ問題への取組の徹底について」の通知の中でも、「教員の言動が、児童生徒を傷つけたり、他の児童生徒によるいじめを助長したりすることのないよう、細心の注意を払っているか」という点について、改めて点検を行うよう指示をしたところでございます。
また、いじめを把握した場合には、速やかに保護者及び教育委員会に報告するよう徹底を図っておりますので、これまで同様、隠すことなく教育委員会に対して報告があるものと考えております。
また、万が一教員のいじめへの加担や助長が確認された場合には、先に改正いたしました懲戒処分指針を踏まえ、厳しく対処していく所存でございます。
次に、いじめを行ったこどもに対する措置につきましては、具体には、市町村教育委員会が判断するものでございますが、いじめは絶対に許さないという毅然とした姿勢のもと、個々のケースに応じた指導を粘り強く行っていくことが大切であり、出席停止も指導の選択肢の一つでありますが、一律に適用すべきものではないと考えております。
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(2)
県教育委員会の調査では、平成17年度県内で不登校の児童生徒9,253人中1,942人、21%がいじめなどの友人関係がきっかけであると判明している。ところが、17年度中教師がみずからいじめを発見したのは小学校でのいじめ全体の16%、中学校で19.5%、高校で14.3%にとどまっている。
県内の公立小中高校の教師に、それぞれ直接聞くと、「いじめが起きていても気づく感性のない担任教師が必ずいる。いじめは教師の問題が大きい。」との答えである。具体的な信頼回復の手立てを伺いたい。 |
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教育長答弁
次に、子どもと教員との信頼関係の構築についてでございますが、まず、必要なことは、教員一人ひとりが、いじめを「自分の周りから出さない」、「クラスから出さない」、そして、「学校から出さない」という強い決意を持ち、いじめは絶対に許さないといった毅然たる態度を示すことでございます。
また、日頃から子どもたちとのふれあいの中で、子ども一人ひとりが、自分が教員から大切にされていると実感できる関係をつくることも大切であります。
そこで、教育委員会といたしましては、11月17日に行いました、いじめ防止緊急アピールの中で、現場の教員に対し、今まで以上に子どもたちの中に飛び込んで直にふれあい、子ども一人ひとりの気持ちに寄り添うよう、改めて要請したところでございますが、現場の教員は、学校現場においては子どもたちの親代わりであります。ですからやはり、親心というものを持って、子どもたちに是非接して欲しいというふうに思っております。そうしたことを常日頃から積み重ねていくことが、子どもと教員との信頼関係の構築につながっていくものと考えております。 |
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(3) いじめの問題は、学校と同様、親が責任をどう果たすかという課題がある。ただ、公の教育できっちり責任を果たせていないことと影響しあっていることも事実である。 この際、県民に向かって約束し実行すべきことがあると思う。
第一に、一人ひとりの子どもを中心において、教師たちがチームを作り、互いの死角を補い合って、いじめの未然防止と早期発見、課題解決に毅然として取り組む。第二に、いじめられた子がクラスを去るのでなく、いじめた側に対する明確な措置を講じる。第三に、子どもから見えて、納得がいき、信頼の絆が保障される学校や教師を保護者が選択できる。この姿を速やかに実現させるために、「何をいつまでにどうする」のか、伺いたい。
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| ○ |
教育長答弁
次に、いじめへの対応について、何点かのご提案を含めたお尋ねがございました。第一にいじめなど、学校における様々な問題行動への対応につきましては、議員ご指摘の通り、複数の教員がチームを作り、様々な視点から解決方策を探り、指導方針を決定して対応することが重要でございます。
そこで、教育委員会といたしましては、チームによる取組の中心的な役割を担う、「教育相談コーディネーター」の養成に平成16年度から取り組んでおりまして、小中学校には本年度中に、高等学校も、来年度中には、全校配置となる予定でございます。
次に、いじめた側の子どもに対する措置についてでございますが、いじめは、絶対に許さないという、毅然とした姿勢を教師が持ち、個々のケースに応じて粘り強く指導を行ってまいります。
最後に、子どもや保護者との信頼の絆というお話がございました。
学校で、実際にいじめが生じた場合は、事実を隠すことなく、保護者に対して正確な情報提供を行い、学校と保護者が一緒になっていじめの解決に向けて取り組むとともに、日頃から、学校におけるいじめへの対処方針や指導計画などを、家庭や地域に対して積極的に公表いたしまして、保護者や地域住民の協力が得られるよう、市町村教育委員会とも連携しながら、努めて参ります。 |
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(再質問)@
1 ―(2) 学校や教師が信頼でき相談できる存在か。子どもと学校の信頼関係、いわば「学校力」を高めることにどう取り組んでいくのか。 |
| ○ |
教育長答弁
松崎議員から、3点について再質問を受けましたけれども、まずあの、学校力を高めるためにはどうしたらいいのかというような意味だったと受け止めましたが、私も学校現場を回っておりまして、学校力というものを大変大事だと思っております。
基本的なこととして2つありますけれども、一つはやっぱり学校現場のリーダーというのは学校長ですから、学校長が自分の学校をきちんと守る、自分の学校をよくしていく、そういう姿勢を強く持つことが、私は大変大事だと思っております。
それから、2つ目には今の学校というのは、少し閉鎖的だと言われることがありますけれども、これからの学校というのは常に地域に開かれている、そのためには学校が持っている情報を積極的に出していく、その中でいいことも悪いことも評価をして頂くことが、私は大事だと思います。
学校によっては、学校通信というものを出している学校もありますので、そういったことを粘り強くやっていく中で、地域の信頼も得られるようになるんだろうと思います。その上でできることなら、地域の皆さんのいろんな協力の中で、学校をよくしていくような、そういう取組みが協働として行われれば、いいなというふうに考えております。 |
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(再質問)A
1 ―(3)親の責任をどう考えるか。いじめも子どもの個性だという親がいると聞いて唖然。親の責任をどう考えるか。 |
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教育長答弁
2つ目には、親の責任というものをどう考えるかというようなお話でありますけれども、私は、あの、不易と流行ということばもございますけれども、いつの時代にあっても親の気持ちというのは、子どもを慈しみ、子どもを育てるという思いで不易でなければならない。
ですから、いじめを認めるというようなことではあってはいけない。ダメなものはダメというふうに、そういう強い姿勢が親にあって欲しいと思っています。
で、一方で、子どもが外に出ていけば、いろんな世間の荒波にも遭いますし、あるいは学校でもいじめに遭うこともあります。帰ってきたときに、やはり、親として子どもをあたたかく包んであげる、厳しさと思いやり、このことをやはり親が自分で学んでいくことが大変大事なことではないかな、というふうに思っています。
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(再質問)B
1 ―(2) 「豊かな人間関係プログラム」は、なぜ活用されていないのか。内容を見直して、職員を派遣して全員必修にするなど、積極的に取り組むべきではないか。 |
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教育長答弁
3つ目には豊かな人間関係プログラムがまだ活用されていないと、是非活用すべきであるというお話でございまして、これは、17年の3月に教育委員会の方でいわゆる生きる力というものを育んでいくために作らさしていただいたプログラムであります。
これを見ますと、PDCAサイクルというようなことで小学校中学校に応じて、その場面場面で活用して欲しいということをお願いして参りましたが、委員お話のように若干活用が不十分な部分もございました。
で、今回のこの様々ないじめ問題等を含めて、いじめの未然防止と言うような視点も今回加えさせていただいて、来年度には、小中学校におきまして、全ての学校で活用されるように呼びかけもこれからもしていきたいと思っています。
一方で、実際に活用しているところの話を聞いたことがありますけれども、非常にやっぱりコミュニケーションというのが私は大事だと思っていまして、コミュニケーションをよくするためにこのプログラムを活用しているという事例もありますので、今後ともそういった方向で考えていきたいと思っていますし、私ども、県と一緒なって挨拶一新運動というものにも取り組んでおります。
私はやっぱり、挨拶をきちっとするような、そういう子どもたちが多くなることがこの人間関係のプログラムの中でもより大切になると思っておりますので、これからもねばり強くそういったことに取り組んでいきたいというふうに思っております。私からは、以上でございます。
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